夢追い人応援プロジェクト 応援者インタビュー

お笑い芸人 村上 純

お笑い芸人としてはもちろんのこと、映画「ワラライフ!!」の主演を務めるなど幅広く活躍する村上氏にお笑い芸人を目指すに至ったきっかけや当時のアルバイトエピソードを語っていただきました。

―――― 村上さんがプロを目指そうと考えたきっかけを教えていただけますか?

元々小学生の頃からずっとお笑いは好きだったので、漠然と将来お笑い芸人になれたらいいなと思っていました。プロを意識し始めたのは高校卒業する時ですね。当時すでに東京NSC※1の存在は知っていて、卒業後すぐに養成所に入ろうかとも考えました。

ただ自分が通っていた高校が進学校だったということもあって周りは当然のように大学へ進学していたんですよね。僕も少し迷うところもありましたが、なんとなく「プロのお笑いを目指すにしても大学を卒業してからでも大丈夫かな」という考えもあって大学に進学する道を選びました。

今考えると甘い考え方だなと思いますが、大学の4年間を自分に与えられた猶予期間のように捉えていたんですよね。

具体的にプロのお笑いへの道を志したのは大学3年生の時です。周りは当たり前のように一斉に就職活動を始めていく中で自分は皆と同じように一般企業への就職、ということにモチベーションが持てなかったんです。とはいっても自分も将来に向けて何か動き出さなくてはいけない。そこで前々から興味のあったお笑いの世界を本格的に目指すことにしました。

とはいうものの、そもそも養成所に入るためのお金がなかったので1年間アルバイトを頑張って入学金を貯めるということからスタートしましたね。

―――― 周りの方々が就職活動をしている中で自分だけ違った道に進んでいる、
ということに不安はありませんでしたか?

そうですね、正直「不安」という気持はなかったです。

うまく説明出来ないですけど当時は根拠の無い自信みたいなものがあって、業界の事をまだよく知らなかったことも相まって養成所に入った後に活躍する自分のイメージをするだけでモチベーションが高くなって興奮してましたね。

なんかこんな風に改まって言うのも恥ずかしいですけど、「人を笑わせることが好きで、楽しい」と昔から思っていたので自分の好きなことに向かって行ってるという実感があったからかもしれませんね。

実際に養成所に入ってから「そんなに甘いもんじゃないな」って気づくことになるわけですけど。(笑)養成所に入ってからも5年くらいはアルバイトをしながらの下積み時代が続きました。

―――― バイトと仕事の両立が大変だったエピソードは?

当時深夜のカラオケスタッフとして働いていた時の話なんですが正直とても暇な職場だったんですよね。

2フロアで1階が埋まっていないと2階に客が来ないお店で、僕は2階の担当だったんですが、お客さんがいない時は携帯をいじりながら暇している感じで。

あまり本業に支障の出ないようにと思ってあえて自分で暇そうな職場を選んだのに矛盾しているんですが、暇すぎると色々考えちゃってダメなんですよね。

自分はお笑い芸人を目指しているのになんでバイトしてしかも暇してるのかな、、みたいな。孤独な時間が多いと自問自答が続いて時には自暴自棄になってしまったりもするのでバイトをするならきちんと没頭できるようなのがいいかもしれませんね。そういったバイトの方が社会経験という意味でもいろいろ学べることも多いでしょうし。

―――― これまでやってきたアルバイトを通じて
学んだことや今に活きていることはありますか?

そうですね。カラオケスタッフ以外にも色々なアルバイトを経験してきましたが、僕が学んだことは主に2つかな、と思います。

1つは「しっかりと抜きどころをつくる」ことの大切さ。

これまで色々なバイトを経験してきましたが、やはりどんな内容でも常に100%の力を出し続けるのはやっぱり疲れてしまうと思います。

ただ単にサボりましょうと言っているわけではなくて常に一定以上のパフォーマンスを出し続けるために意識的にヌキの時間をつくることは大事だと思います。例えばスポーツの世界だってそうですよね。

この考え方は高校時代の部活時代の影響も大きくかもしれないです。僕は当時サッカー部に所属していたんですが、結構強豪校だったので周りのレベルがすごく高かったので追いつくためにとにかくがむしゃらに練習していたんですね。

そうしたらコーチに「お前は頑張っているふりをしているだけだ」と言われたんです。当時の僕からしたら「なんでそんなことを言うんだ」とも思いましたしとにかくショックでした。

でも振り返って考えてみたときに、コーチの言うとおりだなと思ったんです。血眼になってガムシャラにやっているから頑張っているのかというとそれは間違いで結果や成果を出していなければ結局「ふり」になるんだなと。

常に結果を出すために何をすればいいかを意識して動く。

そのためにヌキをあえて作り出すことが必要であると判断したらしっかりと休むべき、という感じですかね。

2つ目は周りのメンバーを見て臨機応変に対応するクセがついたこと。

例えば、「今日のシフトに入っているメンバーだと現場がまわらないかもしれないから少し覚悟しておこう」、とか逆に「このメンバーだったら安心して任せられそう」等。

決して前に出て皆をひっぱっていくようなタイプではありませんでしたが結構シフト表等を見て自分でその日の全体のイメージをシミュレーションしてから働いていました。

当たり前の事かもしれませんけどどんな仕事でもチームワークって求められると思うのでそう考えると全体を見て自分の動き方を考えるという志向は色々なバイト経験から身に付いたかなと思います。

これから同じ夢を目指す人達向けてのメッセージ

僕が思うにうまくいかないときって必死にあがいてもなかなか抜け出せないんですよね…。むしろあがけばあがくほどずぶずぶハマっていく。

そういうスパイラルにはまってしまった時は「今はそういう時期なんだ」と割り切って考えるようにしています。

これが一生続くわけじゃない、と考えて気持を楽にするようにしています。

一番怖いのはその時期に結果がなかなか出ないからといって積み上げていかないといけない日々の努力を怠ってしまうこと。なかなか結果が出ない時期も、いずれは抜けると信じて常に先の目標を見据えて諦めずにやり続ける事が大事だと思いますよ。

まあこれは自分の中でも常に大きなテーマですけどね。(笑)